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第56章 記者会見

婚約発表を聞いて、奇声が上がったのだ。

専務室からは、それを打ち消すように

拍手喝采！歓声が上がった。

彩香は、秘書室の奇声が気になったけど

真が優しく肩を抱いてくれていたし、

専務室にいる人達は、

とても喜んでくれていたから

どうにか、冷静でいられた。

会社のあちらこちらから、

奇声を発する女子社員がいるだろう事は

推測できた。

「嘘よ！」

「エイプリルフールなんじゃない？」

「何かの間違いよね？」

「専務、冗談キツいわぁ～！」

「わぁーーーーーー！」

泣き叫ぶ女子社員も沢山いた。

「あのおデブのどこが良いのよ？」

「ちょっと、センスが良くて、

仕事が出来るからって

嫁にしなくても良いよね？」

「罰ゲームじゃない？」

それは、それは、色々嫌みな言葉が

飛び交っていた。