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第57章 鰻屋さんに三人で

父「ちょっと良いかな？」

真「親父、何か話しでもあったのか？」

父「そうなんだ。１つは、

エヘン」少し間を置いて

「離婚が成立した。」

真「･････おめでとう。

良かったな。」

父「ありがとう。お前は、母さんに

会いたいなら、会いに行けば良いからな。」

真「今さらだろ？

もう子供じゃない。愛情の欠片も

注いでくれなかった母親に

会いたいはず無いだろ？」

父「母さんが、お前に『悪かった。

お母さん出来なくてごめんなさい。』って

伝えてほしいと言ってたぞ。」

真「本当に今さらだよ。

俺の中では、母親は死んだも同然。

ずっと父子家庭だっただろ？

俺の親は、元々親父だけだよ。

俺も、彩香も、母親には縁がない。

そこが似てると思う。だから、余計に

引かれあったのかもしれないな？」