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第60章 婚約報告『娘さんをお嫁にください。』

「何で？ダメなのかよ？」

真はちょっと拗ねていた。

「･･･だって、それ以上言われたら

抱きつきたくなっちゃうよ。

我慢してるんだから止めて？」

そんな彩香の言葉を聞いて、

赤信号が青に変わり、発車していたけど、

歩道横に、停車して

「彩香？可愛すぎだよ。」って言って

彩香を抱き締めて、キスした。

彩香がビックリして口を開けたから

濃厚なディープキスを始めてきた。

真の胸をドンドン叩いて

「人に見られるよ。」

「良いよ。見られても。

キスしたかったんだ。

このまま、ラブホにでも、

行きたいくらいだよ。」

「ダメだよ。お父さん待ってくれてるんだよ。

それに、お墓と山名のおじ様とおば様も

待ってくれてるのに、ダメ！」

真は、ため息をついて

「わかってるよ。心の声が出ただけだよ(笑)」