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第61章 遼太の苦悩

高校生の頃に、遼太の暴言から

ほとんど喋らなくなっていた。

遼太は、気持ちは彩香にあったけど、

下半身は、違う女で用を足していた事は

棚に上げて、まるで彩香一筋だったような

言いようで、嘆いていた。

今でも童貞だと言うのならわかるのだが、

何人の女を抱いてきたか?！

成績優秀、スポーツ万能、

爽やかイケメン系、

弁護士試験一発合格の遼太が

女性にモテない筈がなかった。

来るもの拒まずで、

性欲処理に使っていた。

『付き合うつもりはない。

好きな女性は他にいる。

それでもよければ抱いてやるけど？』

みたいなことを、よく言ってた遼太だったが、

それでも良いからと、

股を開く女が後を絶たなかった。

そんな感じで、性欲処理に

苦労することは無かった。

でも、誰を抱いても彩香を思っていた。

彩香だけを思っていた。