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第11章 彩香と要、いざ長谷川邸へ

その笑顔が要には可愛くて仕方なかった。

思わず、みんながいるのに「隼人、可愛いなぁ」

って言ったかと思ったら、唇に軽くキスをしていた。

彩香は、仲睦まじい二人の姿に微笑ましく思って

泣きながら美しい二人を見ていた。

菫は、今頃になって、４人を立たせたままだと気づき

「さぁ、今頃だけど座って？

彩香ちゃんよね？大きくなって、元気にしてた？

私のこと覚えてないわよね？

２歳か3歳位だったかなぁ？

お父様に抱かれていたわ

お父様残念だったわね？

お葬式行けなくてごめんなさい。

日本に居なかったのよ？後から知って、

お線香でもあげさせてもらおうと

山名弁護士に連絡したんだけど、

貴方一人だから、そっとしてあげてくださいって

断られたのよ。

お母様がいたはずなのにおかしいと

思ったんだけど、亡くなる前に離婚されたのね？

真さんに聞いたわ。それで、合点がいったわ。」