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第61章 遼太の苦悩

どうしたらいいかわからなくて、

考えが浮かばないから、

先ずは、頭をスッキリさせないとって思って

シャワーしてから考えることにした。

「私の裸見たんだよね？どう思ったんだろ？

綺麗だって思ってくれたかなぁ？

恥ずかしいよぉ」

ぶつぶつ、ぶつぶつ言いながら

シャワーを浴びて、髪を洗い、

体も洗って化粧も落とさず

寝てしまったみたいだから

化粧も落として、洗顔した。

バスルームの鏡に映る自分の姿を見て、

何だか不思議な気分だった。

記憶を無くすほど深酒したのに、

化粧を落とさずに寝たのに、

肌は艶々しているように見える。

どうしてだろう？不思議でならなかった。

椿華は、恋する気持ちが、

肌艶を良くしている事に

気づいていなかった。

バスルームから出て、髪を乾かし、

化粧を始めた。ファンデーションののりが

凄く良いことに驚いていた。