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第11章 彩香と要、いざ長谷川邸へ

「林は、高梨さんに恋をしているのだと思います。

真面目な青年で、仕事一筋だったんじゃないかと

思うのですが、上司に女性の話を

しないだけなのかも知れませんが、

女性の事で、仕事に支障を来すようなことは

今まで無かったのは確かです。

恋人がいる感じでも無かったですし、

ここ何年かはいなかったと思います。

高梨さんがうちの部署に

配置換えされてきてから、

ぼぉ～っとしてるなって思ったら、

高梨さんを見つめてるんですよ。」

「それは、商品開発部のみんなが感じてるのか？」

「一目瞭然なので、みんなコソコソ話しています。

専務が、高梨さんを呼ばれると、

機嫌が悪くなって、イライラした感じで

他の女子社員達は怖がっています。」

「そんなに酷いのか？」

「そうですね？少し目に余るものが有ります。」