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第63章 真と彩香、いよいよ結婚へ

役所で、婚姻届を提出し、

山名のお父さんと、お母さんを

家まで送り届け、

真と彩香はマンションに帰った。

藤堂のお父さんにお礼を伝え

お父さんの乗る車を見送り

マンションの中へと入っていった。

今晩は、二人にとって新婚初夜になる。

二人にとって、とても大切な日だ。

真は、とても楽しみにしていた。

彩香は、楽しみにはしていたけれど

藤堂のお父さんを、

一人で帰らせてしまったことに

罪悪感を抱いていた。

「お父さん、寂しくないかなぁ？

今日は、お父さんと一緒に

過ごしたら良かったんじゃないのかなぁ？」

なんて言うものだから、真は拗ねて

口をきかなくなった。

「真？聞いてる？」

「･････」

「真？まぁこぉとぉ～？」

「･･･」

「真？どうしたの？何とか言ってよ？」

真は、重い口を開いた。

「彩香は、今日が何の日かわかってる？」