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第12章 長い一日が終わり、やっと二人っきりになれたら燃えるよね？

反対に真が寝返りをうって、彩香から離れると

彩香は、目を覚まし、

キョロキョロ真を探して真を見つけると、

ぴと～っと引っ付いて

直ぐにぐっすり眠りにつく事もあれば、

真と同じで、無意識に引っ付いていったりもする。

二人は、離れては寝れないようになっていた。

一緒に眠ると事が当たり前、

それが二人にとって自然な事だった。

互いの体温を感じることで安らぐ。

互いの鼓動が聞こえることで安心する。

幸せいっぱいの二人は、この先離れ離れになるなんて

考えることもなかった。

いつまでも一緒だと思っていた。

あんな事件が起こるとは

この時の二人には思いもつかなかった。

幸せいっぱいの二人の心に大きな傷がつく事件。

幸せの絶頂から、谷に突き落とされたような

事件が起こるのは、そう先の話ではなく、

ヒタヒタと間近に迫っていた。