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第16章 真と、彩香と、林課長と

林課長は、専務と高梨さんが並んで座って、

自分は向かい側に座らされた事に、

ちょっと不満を感じていた。

立場的に、専務が上座に一人座って、

下座に自分と高梨さんが座るのが

セオリーだと感じたし、

高梨さんの隣に座りたかった。

ちょっとムッとした態度で、

「専務、お話は何でしょうか？」

専務「お茶持ってきてくれてから話すよ。」

林課長は、黙って待った。

トントン、ノックして女子社員が入ってきた。

「失礼します。お茶お持ちしました。

どうぞ。ごゆっくり御召し上がりください。」

一礼して、出ていった。

専務「せっかくだから、頂きましょう。

話はそれからだ。」専務が言い切ったから、

林課長は、反論できなかった。

三人は、黙々とお弁当を食べた。

三人供お弁当の味なんかわからないくらい

緊張していた。