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第16章 真と、彩香と、林課長と

「目を覚まさないといけないのはお前だ！」

「専務こそ、僕の彼女を手込めにしたんですよね？

強姦ですよね？彩香、警察に一緒に行こうよ？」

「何を訳のわからない事を言ってるんですか？

私は、真に強姦なんてされてません。

林課長の方こそ、名誉毀損と、

ストーカー容疑で訴えますよ？

私に、二度と近づかないで下さい。」

「本社に帰ったら、君の処遇について、

役員会を開く。追って沙汰があるまで、

自宅待機していなさい。いいね？」

「そんな横暴ですよ。

僕が何をしたと言うんですか？

僕は、役員会にかけられるようなことしていません。

僕の恋人を奪った上に、

仕事まで取り上げるんですか？

訴えますよ？弁護士に相談します。

彩香？もう一度聞くけど、僕と一緒に来ないかい？

今なら許してあげるよ？一緒に東京に帰ろう。」