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第16章 真と、彩香と、林課長と

「嫌です！私は、林課長とかかわりたく無いです。

あなたは、狂ってる。私は、真のそばに居ます。」

「彩香！本当に良いんだな？

お前の事も訴えてやるからな？

僕の気持ちを玩んだ罪は大きいからな？

覚えてろよ！」鬼の形相で会議室を出ていった。

ショールームの社員さん達にも

挨拶することもなく走って出ていったから、

ただ事じゃないと思ったみたいで、

支社長が会議室に飛んできた。

野次馬が来ないように、扉を閉めて入ってきた。

「何かありましたか？」

高梨さんが、ガタガタ震えながら、

専務に抱き締められて大泣きしていたから、

支社長は、本当にただ事じゃないんだと確信した。

「困った事になったよ」

彩香は、支社長が入ってきたのにようやく気づいた。

真から離れないとって思って

「専務、申し訳ございません。もう大丈夫です。」