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第17章 ホテルで暫しの休息

「彩香ちゃん可哀想に、遼太に話したら、

大騒ぎになるから、内緒にするよ。」

山名弁護士は、話に夢中で、

遼太が戻って来てるのに気づいていなかった。

遼太は、二人の話を、拳を握りしめて聞いていた。

話の内容で、彩香に何かあったんだと、

想像ができた。なのに、自分を除け者にするのは

許せなかった。山名弁護士のデスクに

パァーンと手をついて、睨み付けていた。

「真くん、ダメだ。遼太が帰って来てた。

話聞かれたよ。じゃあ、２時過ぎには

行けると思うから、よろしく頼みます。」

遼太が電話を取ろうとしたら、

さっさと親父に電話を切られた。

真は、遼太暴れるだろうなぁ？苦笑いになっていた。

彩香は、余程熟睡してるのか、

全然起きる気配もない。まるで戦いに出る前の

暫しの休息のようだと思った。