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第19章 隼人の部屋で

要は、最初から最後昨日までの日記に目を通した。

そして、コピーして残した。プリントアウトもした。

真から聞いていた話より、生々しい内容だった。

林という男の恐ろしさを痛感した。

えらい奴に目をつけられたもんだと、

彩香ちゃんが可哀想で仕方なかった。

林の日記の中では、

真は、立場を悪用して彩香ちゃんを

手込めにしてることになっている。

「こりゃひどい奴だわ？」知らない人が読んだら

真は、酷い奴になる。

「名誉毀損だけど、名前が無いからなぁ？」

ブツブツひとり言を呟いた。

他にも何か無いかと調べたけど、出てこなかった。

気がついたら、もうすぐ０時を過ぎようとしていた。

隼人が心配するな。帰り支度をして、

事務所を後にした。