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第26章 林課長の趣味

早漏をバカにされた経験が、

劣等感になり、何もかも、自分より上の専務に

バカにされたように思ってしまっていた。

それで、おかしくなってしまったのか？

彩香なら、自分の方が優位に立てると

思っていたのに、白馬に乗った王子様のような

専務に、取られたのだから、

おかしくもなる。

専務は、全てが、自分より上だった。

地位も、名誉も、身長も、

十人並みの自分からしたら、

イケメンの専務の顔にも、負けていた。

勝てるものが見つからなかったのだ。

絶対に、彩香は渡さない。俺の女だ。

俺が、彩香を専務から救い出す。

あの女ったらしに、彩香は似合わない。

俺の腕の中で喘いでいればいいんだ！

今日は、専務が、彩香を連れて長谷川様の所に

出張している。一人で行けば良いのに、

何で彩香を連れて行くんだ。