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第28章 ひとときの安らぎを貴方と

真が、お風呂の準備をしに行き、

戻ってきたら、やはり彩香は、ボーッとしていた。

真は、胸騒ぎが治まらなかった。

彩香を失ったら、俺は生きていけるだろうか？

俺のそばに、ずっといてくれるのだろうか？

どうして、こんなに不安に思うのだろう？

「彩香、疲れただろ？」

彩香の肩を抱いて、話しかけた。

「あっ、真？何？ごめんね？何か言った？」

「彩香、経理にいたら、こんなことには

なっていなかったんじゃないかと思ったら

申し訳ない。俺が、商品開発部に

配属させたから、ゴメンな」

「真？それは、違うよ。私、今の仕事楽しいよ。

夢だった。仕事が出来て、感謝してる。

それより、真に迷惑をかけてることが辛い。」

彩香は、又泣き出した。

ウサギにでもなったみたいに、

目を真っ赤にして、泣いていた。

「ごめんなさい。ごめんなさい。」