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第30章 彩香が、拉致られた？

真「ごめん遅くなったな？

本当にごめんな」
彩香「はぁはぁはぁ、来てくれた。

来てくれたから」ポロポロポロポロ

涙を溢していた。

救急車に乗り込んだ。

救急隊員が、バイタルを計ろうとしたけど、

彩香が、怖がった。

ガタガタ、ガタガタ震えて

「イヤ！触らないで！

わぁーーーーーーー！はぁ、はぁ、

触らないで！イヤ！」

真「病院についてから、先生に頼むので

触らないでやってくれ」

真にしがみつき、ガタガタ、ガタガタ震えていた。

真の胸が、彩香の涙で濡れていた。

「怖くないよ。俺がいるだろ？怖くない。」

彩香が、小さい声で

「真が、欲しくて、欲しくて

彩香、あいつには抱かれてない。

真だけだよ。信じて？」

「彩香、大丈夫だよ。彩香は、彩香のままだよ。

何も変わってない。彩香を抱くのは俺だけだ。」

彩香の耳元で囁いた。

「ありがとう。真」