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続おデブが愛されちゃダメですか?
第32章 彩香、悲しみの中へ
彩香は、我慢していた涙が、

次々溢れてきて、止まらなくなった。

真は、圭子さんを呼んで良かったと思う一方、

自分の胸では泣いてくれなかった事に

寂しさを覚えた。

「彩香ちゃん、ベッドに戻ろうね?」

彩香を立たせて、ベッドに連れていった。

「真さん、連絡くれてありがとう。」

「いえ、こちらこそ、朝早くから

申し訳ありませんでした。」

「朝イチで来るつもりだったから、

起きてたのよ。良かったわ。」

「そうですか、ありがとうございます。

それから、大切な娘さんを、守れなくて

申し訳ありませんでした。」

深々と頭を下げた。

「真さん、あなたが悪い訳じゃ無いわよ。

彩香ちゃんを大切にしてくれてるでしょ?」

廊下で、

「もう待てねぇ~!」遼太が山名弁護士が

止めるのも聞かず、病室に入ってきた。

彩香は、涙も止まり、

遼太を無表情で見つめていた。
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