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第32章 彩香、悲しみの中へ

「彩香、処女だと思ってるでしょ？

俺が、頂きました。(笑)」

「もう、専務恥ずかしいから止めて下さい。」

「ごめん。」

「専務？私、専務のこと愛してます。

入社した時から、愛してます。」

「うん。知ってるよ。俺は、

彩香の履歴書を見た時から、彩香にメロメロさ。

一目惚れなんだ。」

「ええぇーーーーー！嘘？」

「嘘じゃないよ。彩香は、俺の理想の女性だよ。」

「･･･」

専務の信じられない言葉に、

びっくりするばかりだった。

そうこう話していたら、

扉をノックする音が聞こえてきた。

トントントン

扉が開いて、山名のおば様が顔を出した。

「彩香ちゃん？」

彩香は、山名のおば様の顔を見た途端

大粒の涙を流しながら、ベッドから下りて

裸足で走った。

「おば様ァ～～！わぁ～～！」

「彩香ちゃん、怖かったね？

おばさん来たから、大丈夫よ。」