パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第32章 彩香、悲しみの中へ

昔、苛められても、パパが、抱き締めてくれたら、

安心できた。パパの腕の中は暖かかった。

専務に抱き締められても安心できる。

専務に抱き締められると

優しさと、暖かさを感じるし、

私は、幸せなんだと思えた。

どうしてだろう？分からない？

パパが、愛しくれたのとは違うけど、

愛されてると思えた。なのに、

どうして、思い出せないんだろう？

涙が又溢れてきた。

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

彩香は、子供のように泣きじゃくっていた。

「彩香、謝るなよ。彩香は、

謝らなくちゃいけないことはしていない。

俺のそばにいてくれるだけで、俺は幸せだよ。」

「専務･･･」

「彩香、一度『真』って呼んでみて？」

「えっ？そんな、良いんですか？」

「俺が、呼んでほしいの。」

小さな声で「まことさん」