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第32章 彩香、悲しみの中へ

山名弁護士「彩香ちゃんは、

そんなにお料理上手なのか？

そりゃあ、食べてみたいな。」

真「彩香の手料理は、何でも美味しいですよ。

朝御飯も、俺食べない派だったんですが、

彩香が、朝御飯作ってくれて、

食べるようになったんです。

今では、お腹が空いて

目が覚めたりするんですよ。(笑)

早く、彩香のご飯食べたいな。」

圭子「昔から、パパにご飯作っていたものね。

高梨さんも、彩香ちゃんの料理は旨いって

自慢してたわよね？」

山名弁護士「そうだったな。懐かしいなぁ」

彩香は、パパが自分のことを

自慢してくれていた事に感動して、

今パパが生きていてくれたら、良かったのにと、

少し寂しくなって、涙が溢れた。

真「彩香、パパに会いたくなった？」

抱き締めてくれた。

専務が抱き締めてくれてるのに、

何だかパパに抱き締められてるような

暖かさを感じた。