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第33章 彩香、真実を聞かされる

彩香「真に愛されるなんて、夢みたいでした。

毎日、朝目覚めたら、

夢から覚めるんじゃないかと思っていたの。

でも、いつも横に真がいた。

あぁ夢じゃない。それが、どれ程幸せな事か

真に分かる？私の幸せが分かる？」

「それを言うなら、俺がどれ程彩香によって

幸せにしてもらってるのか、

彩香に分かるのか？

彩香のお陰で、俺は、人間になれた気がする。

人を愛する慶びを教えてもらった。

ありがとう。俺の前に現れてくれて

ありがとう。俺を愛してくれてありがとう。」

「真ぉ～！」二人は強く、強く抱き合った。

二人は、愛し合ってるんだと

物語っているようだった。

離れない。私たちは離れない。

二人で、乗り越えて行くんだと、

言っているようだった。

圭子「彩香ちゃん、思い出したのね？

真さんに愛されていた事、

思い出したんでしょ？」