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第34章 二人は愛の巣へ

大丈夫だろうか？俺の前から

いなくなったりしないだろうか？

不安で仕方がなかった。

「真、どうしたの？疲れた？」

「大丈夫だよ。彩香の方こそ大丈夫？」

「私は、大丈夫だよ。真のお陰で

元気になった。大丈夫。大丈夫。」

真は、大丈夫だと、何度も言う彩香だけど、

それが余計に、『大丈夫じゃない！助けて！』って

叫んでるように聞こえて仕方がなかった。

何をしてやったら良いのか？

俺は、どうすれば彩香を守れるのか？

「真？私は、大丈夫だから、心配しないで」

「俺は、彩香を失うことが一番辛い。

彩香が、遠くへ行ってしまいそうで怖いんだ。」

「私、どうしたらいいか、まだ分かっていない。

真と一緒にいたいよ。

でも、わがままなんじゃないかって

思うんだよ。」

「それは、わがままなんかじゃ無い！

普通の事だよ。俺が願ってる事だ。」