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第34章 二人は愛の巣へ

「分かりました。それほど、仰って下さるなら、

私、厚かましくなりますよ？

真の手を離しません。

真を誰にも渡しません。

私は、真を愛しています。

真だけを愛しています。

それで良いんですよね？

本当に、良いんですよね？」

真は、彩香を抱き締めて、

「ありがとう。彩香、ありがとう。

離さない。俺は、彩香を離さない。

彩香と、温かい家庭を作るのが夢だ。

俺も、彩香も母親に愛されずに育った。

彩香なら、きっと子供を愛して

育ててくれると思う。

俺と彩香の子供には、両親の愛を

いっぱい感じて育ってほしい。

愛情豊かに育つと思っている。

二人で温かい家庭を作ろう。」

「はい。真の赤ちゃんほしい。

できてたら、嬉しいけど、今できてたら

勘ぐられる。だから、できてなくていい。

でも、この前の妊娠してたら･･･」

「彩香、できてたら俺の子だろ？」