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第36章 真と彩香、別々の生活へ

彩香「帰れない。帰れないよ。」

圭子「じゃあ約束して？ここにいるって？

ここで、男の人に慣れていけば良いじゃない？

彩香ちゃんは、おじさんの事

嫌いじゃないでしょ？」

彩香「私、おじ様の事大好きです。

パパが、亡くなってから、お父さんのように

色々助けていただきました。

感謝してます。

だけど、林にマンションに

連れて行かれてから、

記憶を無くすまで、男の人が、怖くて、

真以外の男の人に触れられるのが、

気持ち悪くて、ダメだったんです。

真には、汚れた私に触れてもらうのが、

悪いと思ったんですけど、

でも、真が無理矢理抱き締めてくれたんです。

私、凄くホッとしました。

安心したんです。

汚れた私を、優しく抱き締めてくれたんです。

悪いと思いながら、甘えてしまいました。

救急隊員の人もダメだったんです。

真だけなんです。」