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第36章 真と彩香、別々の生活へ

真side

真のマンションのベランダ


真は、一人ベランダに出ていた。

彩香が泣いている声が聞こえる。

彩香の泣き声が耳について離れない。

泣いている。間違いなく泣いている。

飛んでいきたい。

心は彩香のそばにいるから、

心で彩香を抱き締めているから、

彩香泣くなよ。泣かないでくれよ。

愛してる。愛してる。愛してる。

彩香を思い、空を見上げていた。

まぁるいお月さまが浮かんでいた。

明日は、太陽が、顔を出しそうだ。

俺の太陽彩香も、顔を出してくれたら

嬉しいと思っていた。

明けない夜はないんだよ。

彩香、太陽は昇る。

笑顔の彩香も、太陽のように輝く。

彩香は、俺の太陽だから

笑ってよ。笑ってほしい。

必ず笑顔にさせてみせる。

俺の愛で朝日が昇る。