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第37章 真に会いたい気持ちは募る･･･

専務「そうなんだよなぁ。」って、

言ってから、黙ってしまっていた。

運転手も、それから、何も話さなかった。

山名邸が、見えてきた。

真は、気合いを入れるために、

両手で、頬をパチンと叩いて、

「よし！」ひと言発した。

２日目夜山名邸


専務「少し待っていてくれ、

時間がかかるようなら、電話を入れるよ。

電話がかかってこなかったら、帰るから

待っていて欲しい。よろしく頼む。」

運転手「畏まりました。」

門の中に入って、車を下りた。

玄関が、圭子によって開けられた。

「真さん、ご苦労様。

ごめんなさい。今日もダメだわ。」

「そうですか、残念です。

お土産持ってきました。」

「何だか、良い匂いね？」

「彩香の好物ですよ。」

「唐揚げかしら？」