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第37章 真に会いたい気持ちは募る･･･

「彩香は、私の事を心配しているんだと

思います。自分の思いより、

私の立場を心配しているんだと思います。

私は、彩香がいてくれれば、

幸せなんですけどね。

彩香がいない部屋が、凄く広く感じて、

寒々としているんですよ。

寂しいですよ。きっと、

彩香も寂しいんだと思います。

彩香の泣き顔が、目を瞑ると瞼の裏に

浮かぶんですよ。彩香が、泣いている。

彩香と公園で話した日から、

彩香は、私が守っていくと決めていました。

なのに、こんなことになってしまい、

守るどころか、泣かせてばかりで

何をやってるんだって、情けなくなります。

彩香一人守れない私は、情けない男です。」

彩香は、リビングの入り口の横で立って

真の話を聞いていた。涙が止めどなく溢れ

嗚咽が漏れた。聞かれないように、

口を手で押さえていた。