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第37章 真に会いたい気持ちは募る･･･

真は、壁を挟んで廊下に

彩香がいるのが分かっていた。

姿は見れないけど、すぐそこに

彩香がいてくれるのが嬉しかった。

昨日より、少し近づけた。

それだけで、今日は良かった。

「圭子さん、彩香をよろしくお願いします。

今日も、ラブレター書いてきました。

渡して下さい。又明日来ます。

今日は、これで帰ります。

お邪魔しました。」

彩香は、急いで部屋に戻った。

「彩香、そこにいました。泣いていました。

又泣かせてしまいました。

抱き締めてやりたい。

泣くなら、俺の胸で泣け！

いつも言ってたんですけどね？

又一人で泣かせてしまいました。」

「彩香ちゃんは、幸せね？

こんなに愛されて、幸せだと思うわ。

どうして、この幸せを手放そうと

するのかしら？本当に疑問だわ？」

真は、圭子に頭を下げて、もう一度

「彩香をよろしくお願いします。」って言って

帰っていった。