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ヒメゴト《不定期更新》
第2章 友達と友達の友達と
そして二人でシャワーを浴びて、A菜は
「今日デートなの。だから先に帰りますね!N子にそう言っておいて下さい。じゃあまたねKくんっ」
また次があるんだと予感させるA菜とはこれからもセフレみたいな関係が続くんだろうなと、なんとなく思った。
俺は玄関で見送る。
ドアがバタンと締まったと同時に部屋から出て来たN子と目が合った。
気まずい…
ずっと友達だと思っていたの何度か泊まりに来たことがあるN子に手を出したことなんてなかった。
なのに昨日まさか肉体関係になるなんて…
きっとN子も同じ気持ちのはずだ。
これから普通に友達やってくなんで無理だし、これで友達関係も終わり。
その覚悟で昨日N子を抱いたんだし仕方がない。
そんな俺の気持ちとは裏腹に何を言われるんだろうとドキドキしていたのに…
「おはよう、シャワー貸して」
「あ、おう」
N子は欠伸をしながら脱衣所へと入っていった。
あ、れ?
N子は昨日の事が夢だったかのように普通に会話をして来た。
シャワーを浴びたN子はその後も普通に朝ご飯を食べて何事もなく帰って行った。
これでいいのか?
N子がいいなら俺だって友達のままでいたいと思う。
それを決定付けたのは、その日の夜のメールだった。