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第16章 特定の場所

『そうだな……変な事言って悪かったな。
今日だけ、一緒に寝てくれるか？
朝になったら俺もふっきるから、
いつもの関係に戻るから』

『はい……失礼します』

ご主人と同じベッドに……
心臓が爆発しそうなくらい
ドキドキする。

求めても絶対手に入らない場所……

ご主人様の腕の中
ご主人様の温もり
匂い……こんな幸せあるだろうか……

だけど、かおり様のいた場所に
行っても、かおり様には
勝てない……ここは私の居場所ではない。