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初恋の男に多頭飼いされました!
第3章 たっちゃんとの歴史
たっちゃんがどうして、かおりさんを
選んだのかはわからないけれど、
本当の達也様を知らない!と言われて
かおりさんが帰ってからも
その、セリフが頭から離れてくれない。
胸がざわつく……なんなんだろう
この気持ち。
かおりさんとたっちゃんは深い
関係かもしれないけれど
私だってたっちゃんとの歴史があるの。
物心ついた頃にはたっちゃんといつも
一緒にいたんだから。
私の記憶の中に、たっちゃんがいない
ことなんてなかった……
私は人見知りが凄くて、友達を作るのにも
時間がかかるし、たっちゃんは明るくて
クラスの人気者だった。でも必ず私が一人で
いたら、自分のまわりに呼んで、私を馬鹿に
して……友達を作るきっかけを作ってくれたり。