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∮恋蜜度∮官能短編集
第5章 教師&生徒編 純愛


相田を降ろした後、車は住宅街を抜け人気のない通りに静かに停車した。


「‥‥ふ‥情けねー…フラレてんじゃん俺…──」


軋む胸の痛みに思わず、ハンドルを抱え込み顔を伏せた。


‥やっぱ無理だよなぁ‥

もうやめっかな‥先生。

自分に告白されて戸惑う相田の顔が思い浮かぶ…

一目惚れだった──

もの静かな雰囲気に安らぎを感じて、教師なのに話かけるきっかけを必死で考えたこともあった‥

他の女子生徒と違い自分にあまり絡んでこないことに寂しささえも感じた‥


字を書き写すのがトロく黒板の字をノートに一生懸命書き写す姿がいじらしくて、‥わざと書いた文字をすぐ消して意地悪したこともあった。

書き写せなかったことに密かにショック受けてる表情を見て、その顔がすごく可愛くて‥その後、高木にノートを写させてもらってるとこ見て意地悪しなきゃよかったなんて後悔もした…


生徒を指導する‥
教え導く立場の奴が何やってんだか──

自分に呆れる‥


もうすぐテストだってのに生徒に変なプレッシャー与えるなんて‥

「‥クッ‥教師の資格なんかねぇじゃん…免許剥奪だなこりゃ…」


情けない笑いが勝手に溢れた‥

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