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∮恋蜜度∮官能短編集
第4章 近親 従兄&従妹
「そんなことないよぉ!ちゃんと嫌な時はいやっ!!て言うしアタシはNOと言える日本人ですっ!」
「そうか?」
反論するアタシを茶化しながらお兄ちゃんは神社に足を向けた。
家の近くにある小さな神社の鳥居をくぐり、境内の石段に腰掛け焼きイカを頬張る。
「こうゆうのって何か知らないけど旨いんだよな」
お兄ちゃんは美味しそうにイカにかじりついていた。そしてアタシの顔を見て笑う。
「プッ‥真美、すごい口にはみだしてる…」
「だって、このイカおっきいんだもん」
「ブフっ‥イカに食われてるみたいだな」
「もぅ!しょうがないじゃん!そんなに笑うなら舐めてきれいにして」
「……──」
「…あ…じ、冗談…だよ、へへっ…」
頬を突き出してホントに冗談で言ったつもりだったのに──
アタシはお兄ちゃんの表情に驚いてすぐにはぐらかした。……直ぐにはぐらかした筈なのに…
「真美……それはちょっと…今の俺には辛いよっ…」
「──…!っ…あ…んっ…おにっ…」