この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
梅の湯物語
第13章 関西からのお客さま
ーーおまけーー
発売記念に配られた“子宝饅頭”
箱には“子供が寝てから開けてください“の注意書
「まったく、相変わらずこんなもの作って」
奈保子が呆れてこぼすと
「悪くないと思うぞ」
亮太が梅饅頭を持って、松茸をあてがった。
「やらしいなぁ」
嬉しそうな亮太。
奈保子は白けた目で見ている。
松茸を饅頭にグッと差し入れ、松茸を握ると
プチッと小さな音がして練乳が零れる。
松茸を引き抜き、饅頭から漏れる練乳に舌をあてながら
「少し練乳が多いか?」
と亮太が呟くと
奈保子が箱に戻され練乳が滴る松茸を手に取った。
指で先端の練乳を掬い、ペロリとひと舐め
「あら、この練乳美味しい!
甘すぎないのにコクがあるわね」
そう言って松茸の先端をチロチロ舐めていたかと思うと先端をくわえて指で扱きチューチューと吸っているではないか!
その姿に亮太は生唾を飲み込む。
「エロい...」
松茸をくわえる奈保子をその場で押し倒し
「俺の松茸も吸ってくれ」
そう言って奈保子の服を剥ぎ取り胸にむしゃぶりつく
「ああ...亮太ってば 激しい ん...」
あちらこちらの家からそんな艶かしい会話が聞こえてくる
翌年の産科は大忙しだったとか。
梅之木町だけに巻き起こった第3次ベビーブーム。
この“子宝饅頭”
ご利益は相当なものと。
いまなら練乳増量中。