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梅の湯物語
第4章 昼下がりはマダムの時間
「少し激しすぎたか?」

男はマダムを抱き上げ褥に横たえた。

まだマダムの息は荒い。

男は枕元の水を口に含んでマダムの口にあてた。

コクりと喉をならして水を飲むマダム。
何度か繰り返すとようやく目を開けた。

「大丈夫か?」

「激しすぎます」

マダムが恥ずかしそうに目を逸らすと男がマダムの頬を押さえた。

「君が私と別れると言うから」

「でも...先程貴方はいつでも構わないと」

「それが本心とでも思ったのか?」

男は優しく微笑む

「ズルいわ」

マダムは横を向いた。

「仕方がない。
 出会う順番が違ってしまったのだ。

 私も君も」

「一緒になろうとは言ってくださらないの?」

「そう言ってほしいのか?」

「...いいえ」

マダムには分かっていた。
自分がこの男の妻になることなどないことを。


「アッ   」

男がマダムの乳首を弾いた。

「まだいけそうだな」

「え...」

男の顔がエロティックに歪んで
マダムはまた快楽の底に沈んでいった。


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