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梅の湯物語
第8章 金曜夜の商品開発会議
とういうわけで盛り上がりに盛り上がった
商品開発会議
最後は自分達のナニまで出して誰のをモデルにするかと大騒ぎ
結局、予算と社会風俗上という理由で?
数ヵ月後、梅の湯の番台には
赤いウサギの可愛い江戸切子のボトルとグラスのセットが“子宝梅酒”として置いてあった。
ウサギは昔から子宝として有名。
庄五郎さんは江戸切子の職人で人間国宝。
使わない手はない。
これが若い女性に可愛いと大評判。
昨今のインスタ映えと相まって空前の売れ行きとなりました。
その他の案は?
というと、ネット限定で
天狗ボトルと張型梅酒ソーダも販売中。
張型梅酒ソーダは鈴口にあるビー玉ならぬ真珠玉を開けるとき男性が股間を押さえてイタタタタと言うらしいが
それを口にした女性を見るのが堪らないらしく
生産が追い付いていない。
こっそり重さんと町長さんに送ったところ
マニアからの問い合わせが殺到。
なんでも重さんがその天狗ボトルを知り合いの波多野さんに差し上げたら「結婚もまだなのに子宝ってなんだよ!」と父子喧嘩が勃発したというのは聞かなかったことにして。