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ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第2章 綾瀬ゆら

けれど
心はいつも
一緒だった。
そう感じるのは
毎月送ってくれる
お手紙のおかげ。
(今ボクは○○にいるよ)
そう言って
その国の茶葉
送ってくれる。
ゆらはそのお茶を飲むのが
いつも楽しみ。
近くには
彼の相棒
シャルルが
ゆらに寄り添ってくれる。
彼女もお返事を書いた。
(私は
この前
オーディションに通ったよ。
いつか
また
テレビに映る日が
来るかも
ノエルのいる
国にも
私の歌
いつか届きますように)
そう願いを込めて。
微笑んだ猫の
シールで
封をして。
お手紙
ポストに投函したゆらは。
dolceという名前の
アイドルカフェに
今日
初めて
足を運ぶのだった。
その彼女は
もう
昔と違う。
ノエルやシャルルとおなじ
微笑み
たくさん
携えていました。
ーーおしまいーー

