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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第10章 堕落

「あぁんっ…紫艶…。もっと…もっとしてっ…。」


紫艶をひたすら求める。

だって、貴方の全ては私のもの。

私の中に流れるこの血を捧げる限り、貴方は私を離さずにいてくれる。

こうして私を抱いて、私を愛してくれるんだ。

自分の血液を差し出す代わりに、紫艶に抱いてもらう。

いつしかそんな風に思うようになっていた。

私の血液がなくならない限り、紫艶は私だけのものでいてくれる。

私を必要としてくれる。


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