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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第13章 消えた記憶
「俺も、そんなに愛せるただひとりの女性と出逢いたいよ。俺の両親みたいに…。」
そう呟いたKiratoの表情は、すごく寂しげだった。
Kiratoの両親は、運命的な出逢いをしたって聞いたことがある。
そして、父親はKiratoが生まれる前に、病気で亡くなったと。
そして、母親は今もKiratoの父親を愛していて、再婚もしないのだとか…。
この世に相手がいなくても、ずっと愛せる相手って、確かに本当に運命の相手だったんだろうなと、俺も思わずにはいられなかった。