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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第13章 消えた記憶

「さて、あの人だかりを一緒に突破してもらおうかな。」

「えっ?マジで?」

「1人で突破するには、ちょいと辛いから、道連れという事で。」


Kiratoが、ウインクしながら俺の肩をポンと叩いた。

マジかよ…。

あんな女の大群の中を歩くなんて、面倒くせぇー。

このバンドに参加した事を、今更後悔する俺…。

でも、あいつらの目的は、Kiratoだから、俺が一緒にいても、俺は関係ないか。

そう思いながら、俺はKiratoファンの大群に向かって歩き始めた。


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