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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第13章 消えた記憶
俺は女の顔をジッと見た。
やはりあの日の女で間違いないはずなのに。
どういう事だ?
「最近barに行ったりしてないか?」
「しつこいわね。barには行くけど、紫艶なんて名前のマスターがいるbarには、行った事はないわよ。」
「詩音莉という名前の女性は?」
「聞いた事もないわ。二人とも知らないわよ。貴方いい男なのに、残念な感じね。もういいわ。」
女は、そう言って俺から離れると、Kiratoの方へと走って行った。