この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第13章 消えた記憶

「最近、何か奇妙な事はなかったか?」
「うーん…。」
悩んでいた女が、急に何かを思い出したように、あっ!と声をあげた。
「何かあったか?」
「そういえば、最近お酒を飲み過ぎて、途中記憶がなくて、朝起きたら家のベッドだった事があるわ。」
「それは…?」
「ただの飲み過ぎだと思うけど、途中からの記憶が全くないのよ。今までどれだけ呑んでも、記憶を無くすことなんて、なかったのに。もう歳なのかしらね…。」
本当にただの飲み過ぎなのか…?
酒に弱くなる程の年齢でもないはずだし…。
傷と何か関係あるのか?

