この作品は18歳未満閲覧禁止です
甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第13章 消えた記憶
「その首筋の傷は、いつできたんだ?」
「あぁ、これ?」
首筋の傷を触りながら、女はフフッと笑って話出した。
「記憶がない日の朝に出来てたのよ。酔っていたから、何かに引っ掛けたのかしらね?それとも、誰かに噛みつかれたのかしらね?あり得ないけど。」
噛まれた…?
確かに傷はそんなようにも見える。
だったら、誰が?
人間の仕業ではないとしたら?
まさか!
俺の中でたくさんの疑問が、一つの線となって繋がっていった。