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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第14章 紫艶の正体
俺はその日、閉店までマスターと呑んでいた。
マスターと酒の話や、バンドの話等をして、気づいたら閉店の時間になっていた。
今日のマスターは、いつもよりも、色白く何だか顔色が悪いようにも思えたが、いつもとかわらず、店にいるお客とも、楽しそうに話していた。
「マスター、俺もそろそろ帰ります。」
「あぁ、ジョー君いつも、ありがとう!」
その瞬間だった。
ガターン!
ものすごい音がして、マスターが床に倒れたんだ。
「マスター!大丈夫ですか?」
びっくりして、マスターに近付き体を起こそうと、マスターに触れる。
なんだ…?
これは…?