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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第14章 紫艶の正体

ドクドクと脈打つ首の感覚。

そしてなにかを吸う音。

明らかに今俺は吸血されているのに、何だろうか。

痛いとか苦しいとか、そういう感覚は全くない。

甘く痺れるこの感覚は、俺の脳や体を蕩けさせていく。


あぁ…気持ちいい…。


フワフワした感覚の中、俺はそう感じていた。

素直にその快感に身を委ねているうちに、色んな事が、頭の中から消えていくような気がしていた。


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