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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第14章 紫艶の正体
傷口は塞がっているが、傷の跡がうっすら残っている。
こんな傷いつつけたんだ?
傷口は塞がっているが、こんな所をケガすれば気付くはずだけど、何も思い出せない。
自分の指を見て不思議そうにしている俺をマスターは、鋭い瞳で見ていた。
……………?
そんなマスターに、俺は声を掛けようとしたら、マスターが口を開いた。
「ケガですか?お大事に。また、お待ちしてます。」
「あっ!あぁ。すみません。また来ます。」
俺は財布からお札をマスターに渡して、マスターにお辞儀をすると店を出た。