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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第8章 嫉妬
今日はスタジオでのバンド練習。
いつものように、マイクを握り、歌っていたのだが、やはり頭がクラクラする…。
声も思うように出ない…。
そう思っていたら、ジョーがメンバーに声をかけた。
「よーし!少し休憩しよう!おい、詩音莉ちょっとこっちに来い。」
「えっ?ジョー?何…?」
「いいから、少しここに座れ!」
ジョーに腕を引っ張られながら、スタジオを出ると、ジョーに椅子に座らせられた。
椅子に座りジョーを見上げると、何やら深刻な表情をして私を見ている。
いつになく険しい表情のジョーに、私はゆっくりと首を傾げた。