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行こうぜ、相棒
第12章 Up Where We Belong
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『その輝かしい理想を最後まで受け入れられないかつての大韓民国の一部エリートが、私達の国の礎(いしずえ)を砕こうと、この12年間、ずっと活動してきたことを私は存じております』
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「いや…改めて聞かれて答えられるものじゃないぜ」
「言ってよ」
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『私は今日、皆さんにひとつ大切な報告があります。かつて繁栄と堕落を誇った南朝鮮の首都・ソウルは、いまその反乱勢力の拠点となっております』
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「――あんな風に、朝の光のなかで、誰かを抱いたのは何年ぶりだろう、って思ったんだ」
ふふ、とエリは笑った。
「エッチね。これからは何度も、朝の光のなかでしましょう。あなたはもう、自由なのよ。午後のティータイムの前にもふたりでセックスしましょう。私ももう、自由になれた。薄暗い地下室でだって、できるわ。あなたがいてくれれば」
柏木の苦笑顔。
エリの一番好きな笑顔が見られた。