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行こうぜ、相棒
第12章 Up Where We Belong









『その中でも、反乱軍の拠点がある、ソウル・セントラル・ホテル。私はたったいま、そこへの最終攻撃を許可しました。』









「そうだな。今度そっちへ帰ったら、ふたりで休暇をとって、どこか静かなところへ出かけよう。誰にも邪魔されない、おだやかな場所へ」
「素敵ね」
「行こうぜ、相棒。ずっと一緒だ」
そう言って柏木は、もう一度笑顔を見せた。

エリがテレビに目をやると、そこには空を飛ぶ映像が映っていた。視点はやがて下を向く。都市を上空からとらえた映像になった。それがグングン落下してゆくように見える。









『私はもう、この内戦を終わらせたいのです』
同時通訳者の抑揚のない声が、その映像にかぶさる。
『半島に平和をもたらすための、最後の鉄槌を、ここに下します。ご覧いただいているのは、巡航ミサイルのモニター映像です。国民の皆さんと共に、半島の混乱の最後を共有しましょう」









映像は、都市の中に立つ、高層ビルに吸い込まれてゆくように見える。
そして、そのビル到達した瞬間、映像が途切れた。
カメラはその瞬間、演台に立つ首相に切り替わった。

エリのワーカムもその瞬間、映像が途切れ、回線が不通となった。
エリは、真っ黒になった画面をいつまでも見つめていた。
















<了>




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